やっとゆっくり眠れるね
私に霊感が有るわけでは無いのですが、どちらかというと
勘は強い方かも知れません。
・・・と、言いますのはホームでお世話をさせて頂いた方が亡くなった時、
お別れに来てくれるのです。
夢です、夢に出てくるのです。
あれ? 何だろう~か?
仕事を退職して3年、思いがけない人が突然夢に・・・・・。
特に言葉は交わしませんでしたが、何か言いたげな顔でほほ笑んでいます。
何かあったのかなぁ~と、少し気になったものの翌朝目覚めた時には、
頭の隅に合ったのですが日常に追われ忘れて行きました。
それから10日が過ぎた頃に、亡くなったという事を知りました。
この方何と言ってよいのか・・・・寂しい一生を送られた方でした。
子供の頃から虐待に近い生活の中で育ち、精神も病んでおり妄想が激しく、
何度も精神病院への入退院を繰り返しておりました。
独身で家族が居ない為に、入居の保証人は甥っ子姪っ子がなっておりました。
金銭的にも余裕がなく衣類は勿論、趣向品な(インスタントコーヒー・タバコ)
などの購入にも不自由しておりました。
入院では病院内で好きなコーヒー位は飲んで頂きたい・・・と、
自腹でコーヒー瓶入りや缶入り・好物のゴマせんべいなどを差し入れ。
時に黄ばんだ肌着や穴の開いた靴下を目にしては、新しい物を(夫の物)
届けたりも・・・・。
そして果物では柿が大好き、2個しかない柿を他者に隠れて二人、
ベランダに並んで丸かじり・・・・・嬉しそうな顔が忘れられません。
そんな折には良く子供時代の話や恋愛の話を聞かせて貰いました。
時には正義感は強く他の入居者とトラブル、殴り合いに発展・・・・・・
職員が血相を変えて、私を呼びに!
勿論、職員は中立で一方の肩を持つ訳には行きませんが、そこは人間
理性では解っていても職員だって人間ですからぁ~。
出ますね、無意識に好き嫌いが出てしまいます。
いい大人が子供みたいに取っ組み合って、鼻血まで出して・・・(まったく)
職員も何を遣ってるんだよーーーーー止めろよ!
大きな体の男二人の喧嘩の迫力に恐れをなしたらしく・・・・オロオロ。
落ち着いた頃に喧嘩の原因を訊ねると、朝刊を未だ誰も読んで無いのに、
喧嘩相手が興味ある面だけを2か所切り取ってしまったとの事でした。
最初は口論から始まった様子でしたが、お互い興奮し上記のように・・。
Yさんらしい、正義感が強いからね。
まあ、そんな関係のYさんと私、お別れに来てくれたんだね「有難う」