五右衛門風呂

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最近の事ですが、近所の娘さん(と言っても昔の娘さん)の嫁ぎ先で

火災に遭い、母屋が全焼。

家を焼失した夫婦は、娘夫婦の所に身を寄せているそうですが、

何とその原因が「五右衛門風呂」だそうです。

我が家の様な、田舎・農村地域でも、最近では洒落た洋風の家が大半。

農家では、木の枝や板端など焼却処分したいゴミも多いんです。

火災に遭った家は果樹園が生業、春秋などの剪定で出る枝木の処分も兼ね、

五右衛門風呂を使って居たんだろうなぁ~。

 

で、思い出した

・・・・・私が嫁いできた頃、数十年前の話になるが、

当時我が家でも五右衛門風呂を使って居た。

お勝手場は「かまば」と言って、か床は土かコンクリート

すすで真っ黒な太い梁が、何段も重なりむき出しだった。

 

五右衛門風呂は1人入る毎に焚くので、5人いれば最初の風呂焚き

プラス5回の追い炊きが必要となる・・・・・が、

嫁は最後、湯が冷めても薪を焚いて呉れる人は居ない。

夏場は良いが冬場は辛い、裸で震えながら薪を焚く・・・・・の!

お風呂の水張もギィーコンギィーコンギィーコン、井戸水だったけ。

 

小数だと思いますが、今でも古い農家では五右衛門風呂を使っているようです。

ええーえ、御心配なく今はボイラーが良い仕事をして呉ています。