謎の赤い虫

 

今頃の季節になると、思い出すのが「赤い虫」

その虫は、2・3㎝位でミミズの様な形でした。

子供の頃の話ですが、右隣りが御煎餅やさん、その隣が畳屋さん。

 

そして左側には・・?何を‥良く判らないのですが、家の中の床下一面

が幾つかに仕切られた「生けす」で、中は全て金魚でした。

日常は一階は板を渡し歩けるように、2階が生活の中心のようでした。

小学校へ上がる前の記憶で、曖昧な部分が多いのですが、姉に聞いた

話では、趣味で金魚の孵化をして居たそうです。

 

今日の話は右隣の「御煎餅やさん」のお婆さんです。

御煎餅は、昔ですから当然手焼きでした。

 

私はお婆さんに可愛がられ、その日もお婆さんの所で遊んでいました。

お婆さんは「ちょっと待ててね」と言って、小箱から何かを取り出したのです。

興味津々でじーーッと見ていると、手に広げた紙の上には、

赤い2・3㎝のミミズの様な虫2匹が見えました。

 

お婆さんは、私が見ている前で「ゴックン」と赤い虫を飲み込みました。

子供ながらにビックリ、それ以来ミミズを見るとお婆さんを思い出し、

あの赤い虫は何だった??・・?と思います。

 

大人になって思うのは、漢方薬の類だったのではと・・・・・・。

思い出すたびに、何という虫で何に効くのだろうか~??

・・・・・・と未だに思う。

 

                  それでは~